インデックス投資で長期航海

インデックス投資を中心とした投資ブログ。30代の会社員が資産形成、お金、教育について語ります。

タグ:竹川美奈子

はじめての「投資信託」入門

竹川美奈子さんが執筆された『改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』(ダイヤモンド社, 2018.9)を読みました。

本書は、竹川さんのわかりやすい文章と宗誠二郎さんのかわいらしいイラストで、投資信託の基礎を学ぶことができる一冊です。

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『とってもやさしいお金のふやし方』
竹川美奈子さんの『貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからのとってもやさしいお金のふやし方』(朝日新聞出版, 2017.11)を読みました。本書は、お金の増やし方をやさしく解説してくれる良書です。

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読書
大学生の頃、読んだ本の記録をつけていました。記録といっても、本のタイトル著者名入手先読み終わった日付を記しただけの簡単なもの。

先日、読書記録を読み返してみたところ、読んだことすら覚えていない本がある一方で、本を読んだ場所のこと、貸してくれた友人のことなどを思い出し、懐かしい気持ちになりました。

記録が残っている2007年7月から2010年3月までに読んだ冊数は、全部で442冊。

ほとんどは、小説、講義に関連する図書、英語の勉強で読んでいた多読リーダーですが、当時、興味を持ちはじめていた投資関連の本も何点か含まれていました。

大学生のときに、どういったマネー本を読んでいたのか振り返ってみたいと思います。

大学生の時に読んだマネー本24冊

本のタイトル著者名読了日
これだけは知っておきたい株の基本:マネーレッスン日本経済新聞社2008.01
ザ・ニューリッチ:アメリカ新富裕層の知られざる実態ロバート・フランク2008.02
お金は銀行に預けるな:金融リテラシーの基本と実践勝間和代2008.04
サブプライム金融危機:21世紀型経済ショックの深層みずほ総合研究所2008.05
知っておきたい外貨・FXの常識大竹のり子2008.05
バフェットの教訓:史上最強の投資家メアリー・バフェット、デビッド・クラーク2008.12
経済ってそういうことだったのか会議佐藤雅彦、竹中平蔵2009.05
新しい株式投資論:「合理的へそ曲がり」のすすめ山崎元2009.07
超簡単お金の運用術山崎元2009.09
藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義藤巻健史2009.10
給与明細でわかる税金と社会保険の大原則山中伸枝2009.11
金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター2009.11
お金を知る技術殖やす技術:「貯蓄から投資」にだまされるな小宮一慶2009.11
「しくみ」マネー術:手間なしでお金が勝手に貯まる竹川美奈子2009.11
お金の地図:先の見えない時代を生き抜くお金の基本泉正人2009.11
お金の教養:みんなが知らないお金の「仕組み」泉正人2009.11
60歳までに1億円つくる術内藤忍2009.12
お金の脳トレ泉正人2009.12
最強の投資家バフェット牧野洋2010.01
10年先を読む長期投資:暴落時こそ株を買え澤上篤人2010.01
20歳からの金融入門美和卓2010.02
私の財産告白本多静六2010.02
独立投資家宣言!澤上篤人、伊藤宏一2010.03
サンプラザ中野と松本大の株本サンプラザ中野、松本大2010.03

大学生の時に読んだマネー本は、24冊。タイトルをざっと眺めるだけでも、その時々に興味を持っていたテーマがわかります。

現在の投資スタイルから考えると、「う〜ん」と思うような本も含まれていますが、当時は試行錯誤だったのでしょう。図書館や本屋さんで、気になったタイトルを手当たり次第に読んでいました。

2009年11月以降、冊数が急増している理由は、内定式が終わって、お金のことを真剣に考えるようになったからです。はじめて、ネット証券の口座を開設したのも、ちょうどこの頃。

あらためて、リストを読み返してみると、この頃に読んだ本が、お金に対する考え方の基礎になっていることに気づきます

たとえば、竹川美奈子さんの『「しくみ」マネー術』は、口座の使い分けをはじめるきっかけになっていますし、分散投資や保険に対する考え方などは、山崎元さんの著作の影響を強く受けています。また、本多静六の『私の財産告白』からは、貯蓄に対する心構えを学びました。

ハズレだと思った本も含めて、これまで読んできた本が、自分の投資スタイルに結びついています。時々、読んだ本のリストを振り返ることで、「自分の成長」や「思考の癖」に気づくことができるのかもしれません

社会人になってからは、読書量が減ってしまったため、読書記録をやめてしまいましたが、将来、読んだ本を振り返るためにも、記録を再開しようと思います。

【参考】【お金の仕組み化】4つの口座を意識した資産管理術



私の財産告白
本多 静六
実業之日本社
2013-12-20

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大学生の頃から、4つの口座で、個人資産を管理しています。きっかけは、竹川美奈子さんの『「しくみ」マネー術』(PHP研究所, 2008.8)を読んだことでした。

竹川さんは、お金の仕組み化が大切として、「生活口座」「貯蓄用の口座」「プール用の口座」「投資用の口座」の4つに分けた使い分けを提案されていました。

貧乏学生だった私は、これなら自分にもできそうだと思い、さっそく使い分けを開始。その後、微修正を加えながら、今に至っています。

1. 生活資金

メインで使っている都市銀行の普通預金口座を利用しています。生活資金を管理する口座で、給与の振込先口座、光熱費・クレジットカードの引き落とし口座として使っています。だいたいクレジットカードの利用限度額以上の金額は入れるようにしています。

あくまで決済を目的にした口座なので、金利の低さには目をつぶっています。

2. 生活防衛資金

メインで使っている都市銀行の定期預金口座(一部、普通預金口座も併用)を利用。病気や失業といった非常時に備えた資金で、2年分以上の生活費を確保しています。

守り」を意識したお金なので、こちらも金利の低さは気にしていません。

3. 予備積立金

メインで使っている都市銀行の普通預金口座を利用しています。1〜2年以内に使うことを予定している資金(冠婚葬祭費、賃貸住宅の更新費、旅行代など)を積み立てて管理しています。

当初は、サブで使っている都市銀行を利用していましたが、決済の時、生活資金に移し替えるのが面倒になり、メインの銀行に集約化しました。

エクセルで、使用目的と積立額を管理しています。

4. 投資用口座

ネット証券の特定口座、NISA口座を利用しています。長期的に増やしていくことを目的にした口座。いわば「攻め」のお金です。

現在は、低コストのインデックスファンド、国内個別株式、個人向け国債を活用し、分散投資しています。

仕組み化が重要!

夫婦共有の口座も含めると、他にもいくつか口座を持っていますが、同様に「4つの口座」を意識して使い分けています。

私の場合、お金の流れを4つの口座に仕組み化することで、生活防衛資金を貯め、毎月の積立投資資金を捻出することができるようになりました。「口座を増やすと管理が大変」と思うかもしれませんが、慣れれば案外簡単です。

資産形成の第一歩として、口座の使い分けを試してみませんか?


【関連記事】資産形成に踏み出すきっかけを与えてくれる本。『貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからのとってもやさしいお金のふやし方』(竹川美奈子著)

竹川美奈子さんの『臆病な人でもうまくいく投資法 : お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話』を読みました。

概要

臆病な人でもうまくいく投資法 : お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話 / 竹川美奈子.
東京 : プレジデント社, 2016.3.  237p : 19cm.

著者の竹川美奈子さんは、ファイナンシャル・ジャーナリストとして活躍されている方で、多くの著書を出されています。

本書の目次は、次のとおりです。

  • 第1章 投資信託を使った積み立て投資はなぜ、最適の資産形成法なのか?
  • 第2章 低コストのインデックスファンドを組み合わせて、世界に丸ごと分散投資する方法
  • 第3章 たった1本保有するだけで、簡単&手軽に国際分散投資ができるバランス型投信の活用法
  • 第4章 「非課税」という武器を最大限に生かす確定拠出年金を使った投資法
  • 第5章 自分が応援したい会社や事業を投資家という立場で、サポートし、長期的なリターンを得る方法
  • 第6章 コツコツ投資を始める前に押さえておきたい7つのこと


「コツコツ投資家」11人から学ぶお金の本

本書は、投資信託などを活用し、長期でじっくり資産形成に取り組む「コツコツ投資家」11人を紹介した本で、彼・彼女たちの事例を通して、お金との付き合い方増やし方を学ぶことができる本になっています。

これまで、「ウォーレン・バフェットなどの著名な投資家たちを紹介した本」や「投資で成功した本人が書いた本」などは、数多く出版されていますが、ごく普通の個人投資家たち(例えば、会社の同僚やお隣さんのような人たち)を紹介した本というのは、とても珍しいように思います。

この本に登場する11人の「コツコツ投資家」たちは、簡単なプロフィールとともに

  • どういったきっかけで、投資を始めることになったのか
  • どういった情報源(本やブログなど)を参考にしたのか
  • どういった資産配分で投資を行い、どういった商品を積み立てているのか
  • 投資を実践するなかで、どういったことを感じたのか

などが、彼・彼女たちの言葉を通して、紹介されています。

11人それぞれが実践する投資法は、「長期でじっくり資産形成に取り組む」という大方針は共通しているものの

  • 低コストのインデックスファンドを組み合わせている人
  • バランス型投信を中心に投資を行っている人
  • 確定拠出年金を使っている人
  • コツコツ投資の基本形を守った上で、個別銘柄やアクティブファンドにも投資を行っている人

といったように様々です。

年齢や職業などのプロフィールに加え、投資に対する取り組み方を参考にすれば、自分に近いと思えるコツコツ投資家を見つけられると思います。

似た境遇の方には共感し、異なる境遇の方からは新たな知見を得られるという楽しみ方が、この本にはありました。(普段、投信ブロガーの方の記事を読んでいる時と同じ楽しみです。実際、投信ブロガーの方も紹介されていました)


まとめ

本書は、はじめに投資信託を使ったコツコツ投資の基礎知識を解説した上で、11人の事例紹介で出てくるキーワードについても補足説明を行っています。また、最終章では、コツコツ投資を始める人が知っておきたい疑問点について、Q&A方式で解説していますので、投資初心者でも簡単に読み進めることができます。

本書を読めば、投資は決して「特別な人たち」だけが行っているものではなく、「ごく普通の私たち」も実践できるものであると実感できるのではないでしょうか。

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