インデックス投資で長期航海

インデックス投資を中心とした投資ブログ。30代の会社員が資産形成、お金、教育について語ります。

タグ:三菱UFJ国際投信株式会社

三菱UFJ国際投信第2回ブロガー・ミーティング
2018年9月28日に開催された、三菱UFJ国際投信主催の第2回ブロガー・ミーティングに参加してきました。三菱UFJ国際投信のイベントに参加するのは、今回がはじめてです。

フォローさせていただいているWakabaさん(@ER_Jun2017)のツイートでイベント告知を発見。会場スペースの関係で人数を制限した募集でしたが、無事参加することができました。

当日は25名程度のブロガーが参加。男女比は8:2ぐらいだったと思います。会場内には、三菱UFJ国際投信の社員の方々が大勢参加されており、ブロガー・ミーティングにかける熱意が感じられました。

早速、当日の内容をレポートしたいと思います。(なお、柴崎が聞き取れた・理解できた範囲でのメモであることをあらかじめご了承ください。事実誤認等があれば、コメント欄等でご指摘いただければ幸いです)

【記事の目次】
1. 第2回ブロガー・ミーティング(三菱UFJ国際投信主催)の概要
2. NISA(一般・つみたて)および三菱UFJ国際投信インデックス・ファンドの状況について
3. eMAXIS Neoシリーズの設定について
4. ”貯金感覚”でのつみたて投資について
5. 意見交換、質疑応答
6. 参加ブロガーのレポート

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つみたてNISAの認知度
三菱UFJ国際投信株式会社が、つみたてNISAに関する認知度調査の結果を発表しました。

【外部リンク】「つみたてNISA」1万人認知度調査の結果について(PDF)|三菱UFJ国際投信株式会社

つみたてNISAに関する認知度調査

調査対象

20才〜69才までの男女10,000人

調査時期

2017年9月20日〜9月23日

調査方法

インターネットリサーチ

調査結果

今回のプレスリリースによれば

  • つみたてNISAについて、「知っている」と回答した人は19.1%
  • 性別でみると、男性の認知度23.8%に対し、女性の認知度は14.4%
  • 年齢別でみると、「60歳以上」の認知度が一番高い(22.7%)
  • 資産形成層の認知度は比較的高い(「30才〜34才」20.7%、「35才〜39才」19.5%、「40才〜44才」18.4%)

という結果になっています。

2017年5月に、野村アセットマネジメント株式会社が実施した類似の調査では、「つみたてNISAの認知度は1割程度」だったため、認知度が上がっています。

【外部リンク】「つみたてNISA」に関する意識調査の結果について(PDF)|野村アセットマネジメント株式会社


まだ制度が始まっていない段階で、約5人に1人が「つみたてNISAを知っている」と回答しているのは、悪くない結果だと思いました。

ただ、今回の調査結果で気になったのは、男女間で認知度の差が大きいことです。

認知度向上のためには、女性へのアプローチが必要なのでは?

上記のとおり、つみたてNISAの認知度を性別でみると、男女間で9.4%の開きがあります。

投資系ブログやSNSでは、女性もつみたてNISAに関心を持ち、積極的に情報収集している様子が見られますが、世間一般的には、まだ関心が薄いようです。

つみたてNISAを普及させるためには、これから認知度を上げていく必要があると思います。ただ、現時点で、認知度に男女差があることを考えると、女性へのアプローチが認知度向上のカギなのかもしれません

まずは女性をメインターゲットにしたPRを進め、全体的に底上げしていくことが必要だと感じました。

三菱UFJ国際投信は、継続的に調査を行うようです。今後、つみたてNISAの認知度が上がっていくのか、男女差が解消されていくのか注目したいと思います。

三菱UFJ国際投信株式会社が、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」(信託報酬年率0.34% 税抜)の募集・設定のプレスリリースを公開しました。

【外部リンク】『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について | 三菱UFJ国際投信

今回、新規設定されるファンドの概要は、次のとおり。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • 購入時手数料: なし
  • 信託財産留保額: なし
  • 信託報酬: 0.34%(税抜・年率)
  • 販売会社: 楽天証券、マネックス証券、SBI証券、カブドットコム証券
従来、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにした新興国株式インデックスファンドの信託報酬は、低コストなものでも0.495%0.600%(年率・税抜)でした。

しかし、今回、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の登場により、新興国株式クラスの信託報酬最安値は、0.340%になります。他の株式クラスに比べると、低コスト化が遅れていた新興国株式クラスにおいて、価格破壊が起きたことになります。

類似ファンドとの比較

今回、新規設定された「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と類似ファンドを比較したものが、次の表です。

新興国株式インデックスファンド比較
信託報酬率(年率・税抜)信託財産留保額
委託会社販売会社受託会社合計
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス0.1600%0.1600%0.0200%0.3400%なし
eMAXIS 新興国株式インデックス
0.5400%0.0600%0.6000%0.3000%
たわらノーロード 新興国株式0.2275%0.2275%0.0400%0.4950%0.3000%
野村インデックスファンド・新興国株式0.2800%0.2800%0.0400%0.6000%0.3000%

※ 「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と「eMAXIS 新興国株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を採用。上記の信託報酬率は、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。


新興国株式クラス最安値ファンドが、これまでの「たわらノーロード 新興国株式」から「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」に変わっています。

また、新興国株式クラスでは、「信託財産留保額あり」のファンドが多いなか、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、信託財産留保額を設定していません

「eMAXIS」と「eMAXIS Slim」は、同じマザーファンドですが、ベビーファンドによって、信託財産留保額の扱いが異なるようです

今後、「eMAXIS」も信託財産留保額を廃止するのでしょうか?注目したいと思います。

新興国株式クラス最安値ファンドが変更、ファンドは乗り換える?

「eMAXIS Slim 新興国インデックス」の登場によって、新興国株式クラスでも低コスト化が進み、最安値ファンドが変更になりました。

投資信託にかかるコストは、確実にリターンを押し下げる要因になるため、低コストなインデックスファンドの購入が望ましいですが、ファンドの乗り換えはしません

理由は次の2点。

  1. 「ベンチマークとの乖離がないか」「資金の流出入はどうか」などの見極めが必要だから
  2. 「配当込みインデックス」の方が好みだから

「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」とマザーファンドを共有するため、新規ファンドとはいえ、「ベンチマークとの乖離」などの問題はなさそうです。ただ、資金の流出入については、どうなるか分かりません。しばらく様子をみたいと思います。

個人的な好みですが、他の株式クラスでも「配当込みインデックス」に連動するファンドを購入してきました。「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」と同様に「配当除くインデックス」に連動するファンドだと思われます。そのため、ベンチマークとの乖離や資金の流出入に問題がなくても、個人的には乗り換えることはなさそう・・・

他社ファンドの動向に期待

「eMAXIS Slim 新興国インデックス」の登場は、他社のファンドにどのような影響を与えるのでしょうか。

新興国株式クラスにも押し寄せてきた低コストの流れに対して、他社がどのような反応を見せるのか、今後の動向に注目したいと思います。


【参考】新興国株式クラスの積み立てを「たわらノーロード 新興国株式」に変更します。

三菱UFJ国際投信株式会社が開催する「第5回投資にチャレンジ!ポートフォリオの達人」に参加します。今回が初めての参加になります。

このイベントは、仮想資金100万円の範囲で、eMAXISシリーズのインデックスファンドを組み合わせたポートフォリオを作り、リスク当たりのリターンの大きさを競うコンテストです。個人戦とチーム戦の両方に参加することができます。

私は、「バリュートラスト」のアウターガイさん、「アルパカの草食系投資」のアルパカ2号さんが結成されたチーム「有村架純のひよっこ」に加えていただきました。チーム戦は、チーム内上位3名の個人戦順位が勝敗を決めるルールなので、個人戦でも上位に食い込まないとチームに貢献できないようです。

応募締め切りの2017年4月28日(金)までは、ポートフォリオを組み替えることができるようなので、色々と試してみたいと思います。誰でも無料で参加できるイベントなので、まだ登録されていない方はぜひ応募されてみてはいかがでしょうか。

<追記>2017.04.29

色々と悩んだ結果、下記のインデックスファンドで構成しました。
  • eMAXIS TOPIX インデックス 10%
  • eMAXIS 国内債券インデックス 69%
  • eMAXIS 先進国株式インデックス 21%
リターンが1.56%、リスクが3.14%、リターン÷リスクが0.50のポートフォリオです。

チーム「有村架純とひよっこ」メンバーのポートフォリオについては、アウターガイさんがまとめてくださっています。

【外部リンク】第5回 投資にチャレンジ!! ポートフォリオの達人コンテストのチーム陣容が固まりました | バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く

結果はどうなることでしょうか。

eMAXIS_Slim
(上図は、三菱UFJ国際投信株式会社のプレスリリース(2017.02.10)より転載)

既に多くのブロガーが記事にしていますが、三菱UFJ国際投信株式会社から新たなインデックスファンド「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」の設定が発表されました。

公式発表前の2017年2月8日に、日経新聞が報じた「三菱UFJ国際投信、投信手数料「常に業界最低に」」という記事をきっかけに、インデックス投資ブロガー界隈が大きな盛り上がりをみせていた話題です。

当初、eMAXISシリーズの既存ファンド4本の信託報酬を引き下げるのではないか、との見方が優勢でしたが、いざ公式発表を見てみると、新たに低コストのインデックスファンド4本が追加設定されるという形になりました。今回、新規設定されるのは、次の4本です。
  • eMAXIS Slim 国内株式インデックス(税抜・年率:0.18%)
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス(税抜・年率:0.14%)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(税抜・年率:0.20%)
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(税抜・年率:0.17%)
それぞれeMAXISシリーズ内の類似ファンドと、マザーファンドを共有するため、新規ファンドとはいえ、安定した運用が期待できそうです。

次に、私が積立を行っている「国内株式」と「先進国株式」について、詳しく見てみたいと思います。

国内株式インデックス

eMAXIS TOPIXインデックス、eMAXIS Slim 国内株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの信託報酬率の内訳を比較したものが、次の表です。

国内株式インデックスファンド信託報酬率比較
信託報酬率(年率・税抜)
委託会社販売会社受託会社合計
eMAXIS TOPIXインデックス0.35%0.05%0.40%
eMAXIS Slim 国内株式インデックス0.08%0.08%0.02%0.18%
ニッセイTOPIXインデックスファンド0.08%0.08%0.02%0.18%

※ 「eMAXIS TOPIXインデックス」、「eMAXIS Slim 国内株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を適用していますが、上記の信託報酬率比較では、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。

eMAXIS Slim 国内株式インデックスの信託報酬率の内訳を見てみると、現時点で、最も低コストな<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの信託報酬率に合わせているようです。

先進国株式インデックス

eMAXIS 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率の内訳を比較したものが、次の表です。

先進国株式インデックスファンド信託報酬率比較

信託報酬率(年率・税抜)
委託会社販売会社受託会社合計
eMAXIS 先進国株式インデックス0.54%0.06%0.60%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.09%0.09%0.02%0.20%
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.10%0.08%0.02%0.20%

※ 「eMAXIS 先進国株式インデックス」、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を適用していますが、上記の信託報酬率比較では、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬率は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドと同額ですが、eMAXIS Slimの方が販売会社の取り分が0.01%高くなっています。

最安値に並ばれたニッセイにとっては、委託会社の取り分を、eMAXIS Slimと同額まで引き下げれば、更に信託報酬率を引き下げられそうです。今後、どういう戦略をとってくるのか、注目したいと思います。

他社は、どういう戦略を取ってくるのでしょうか?

既存ファンドの信託報酬率引き下げではなく、新規ラインナップを追加してきたことに対して、インデックス投資ブロガーの間では、様々な意見が出ています。

私の単純な感想としては、新規ファンドとはいえ、業界最低水準の運用コストを目指すファンドを追加してきた三菱UFJ国際投信株式会社の姿勢は評価したいと思います。ただ、eMAXIS Slimの信託報酬率が、現時点で最安値の<購入・換金手数料なし>シリーズと同額の間は、ファンドを乗り換えるつもりはありません。ベンチマークも「配当込み」の方が好みですし・・・

今後、「eMAXIS Slim」の登場によって、低コスト争いをしてきたニッセイたわらiFreeがどういう戦略を見せてくるのか、注目していきたいと思います。

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