インデックス投資で長期航海

インデックス投資で、国内/先進国/新興国の株式に分散投資を実践中。ブログで、投資と資産状況を公開しています。

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3000円投資生活

横山光昭さんの『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム, 2016.7)を読みました。

概要

はじめての人のための3000円投資生活 / 横山光昭.
東京 : アスコム, 2016.7. 223p : 18cm.

著者の横山光昭さんは、家計再生コンサルタントとして、貯金法などのマネー本を数多く出されています。本書では、投資初心者向けに少額から始める積立投資について、書かれています。

本書の目次は、次のとおりです。
  • Part 1 さあ、3000円投資生活を始めよう
  • Part 2 3000円投資生活なら「貯金感覚」でコツコツ増える
  • Part 3 1万人の家計を見てきてわかった「投資の分かれ道」
  • Part 4 絶対にやってはいけない、投資とお金の使い方

本の奥付を見ると、なんと26刷でした。20回以上、刷り増しされたことを考えると、本書の売れ行きは好調のようです。

本書の概要を簡単にご紹介します。

「貯金+投資」で、将来に備える

本書の中で、横山さんがすすめている投資法は、非常にシンプルなものです。
月々3000円で投資をスタートし、バランス型の投資信託を買う
(17ページより引用)

「3000円」という金額は、横山さんがこれまでの経験をもとに考えた金額とのこと。
  • 始めて投資をする方が、おそらくあまり怖さを感じずに投資にまわせる金額
  • 貯金をしながら投資をスタートさせるのに、ちょうどいい金額
(19-20ページより)
確かに、3000円程度の金額であれば、無理なく投資を始めることができそうです。本書では「3000円投資生活」というキーワードで、貯金積立投資を組み合わせた資産形成法が、わかりやすい言葉で解説されています。

「遠くの100万円」ではなく、「近くの1000円」を目指す

本書の中で、一番心に残った文章が次のものです。
これから3000円投資生活を始めようというみなさんは、決して大もうけは狙わないでください。「遠くの100万円」ではなく、あくまでも「近くの1000円」を目指しましょう。
(115ページより引用)
私が実践しているインデックス投資は、どちらかというと地味な投資法です。相場の上げ下げに乗じて大儲けを狙うというよりは、資本主義経済の成長に従って、ゆっくりと資産を増やしていく投資法だからです。

投資を始めると「老後までに数千万貯めたい」といったように、つい目標を高く設定してしまいがちです。しかし、まずは「1000円を増やす喜び」を知った上で、地道に資産形成を続けていくことが大切だと、改めて感じました。

まとめ

本書は、わかりやすい文章で、積立投資やお金の管理法について解説が行われています。また、文字や行間が大きめなので、サクサクと読み進めることができます。

本書には基本的なことしか書かれていないので、「インデックス投資を行っている人」や「似たようなマネー本を読んだことがある人」にとっては、得られる情報はあまり多くありません。

しかし、投資初心者の方にとっては、投資を始めるきっかけとなる一冊だと思います。「3000円投資生活」を通して、「1000円を増やす喜び」を知ってみませんか。


竹川美奈子さんの『臆病な人でもうまくいく投資法 : お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話』を読みました。

概要

臆病な人でもうまくいく投資法 : お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話 / 竹川美奈子.
東京 : プレジデント社, 2016.3.  237p : 19cm.

著者の竹川美奈子さんは、ファイナンシャル・ジャーナリストとして活躍されている方で、多くの著書を出されています。

本書の目次は、次のとおりです。

  • 第1章 投資信託を使った積み立て投資はなぜ、最適の資産形成法なのか?
  • 第2章 低コストのインデックスファンドを組み合わせて、世界に丸ごと分散投資する方法
  • 第3章 たった1本保有するだけで、簡単&手軽に国際分散投資ができるバランス型投信の活用法
  • 第4章 「非課税」という武器を最大限に生かす確定拠出年金を使った投資法
  • 第5章 自分が応援したい会社や事業を投資家という立場で、サポートし、長期的なリターンを得る方法
  • 第6章 コツコツ投資を始める前に押さえておきたい7つのこと


「コツコツ投資家」11人から学ぶお金の本

本書は、投資信託などを活用し、長期でじっくり資産形成に取り組む「コツコツ投資家」11人を紹介した本で、彼・彼女たちの事例を通して、お金との付き合い方増やし方を学ぶことができる本になっています。

これまで、「ウォーレン・バフェットなどの著名な投資家たちを紹介した本」や「投資で成功した本人が書いた本」などは、数多く出版されていますが、ごく普通の個人投資家たち(例えば、会社の同僚やお隣さんのような人たち)を紹介した本というのは、とても珍しいように思います。

この本に登場する11人の「コツコツ投資家」たちは、簡単なプロフィールとともに

  • どういったきっかけで、投資を始めることになったのか
  • どういった情報源(本やブログなど)を参考にしたのか
  • どういった資産配分で投資を行い、どういった商品を積み立てているのか
  • 投資を実践するなかで、どういったことを感じたのか

などが、彼・彼女たちの言葉を通して、紹介されています。

11人それぞれが実践する投資法は、「長期でじっくり資産形成に取り組む」という大方針は共通しているものの

  • 低コストのインデックスファンドを組み合わせている人
  • バランス型投信を中心に投資を行っている人
  • 確定拠出年金を使っている人
  • コツコツ投資の基本形を守った上で、個別銘柄やアクティブファンドにも投資を行っている人

といったように様々です。

年齢や職業などのプロフィールに加え、投資に対する取り組み方を参考にすれば、自分に近いと思えるコツコツ投資家を見つけられると思います。

似た境遇の方には共感し、異なる境遇の方からは新たな知見を得られるという楽しみ方が、この本にはありました。(普段、投信ブロガーの方の記事を読んでいる時と同じ楽しみです。実際、投信ブロガーの方も紹介されていました)


まとめ

本書は、はじめに投資信託を使ったコツコツ投資の基礎知識を解説した上で、11人の事例紹介で出てくるキーワードについても補足説明を行っています。また、最終章では、コツコツ投資を始める人が知っておきたい疑問点について、Q&A方式で解説していますので、投資初心者でも簡単に読み進めることができます。

本書を読めば、投資は決して「特別な人たち」だけが行っているものではなく、「ごく普通の私たち」も実践できるものであると実感できるのではないでしょうか。

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