キャッシュレス決済
2017年1月5日に放送された経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で、「"現金が消えた"国 中銀が電子通貨を発行?」という特集が組まれていました。

面白い内容だったので、内容をご紹介します。併せて、私が考えるキャッシュレス社会のメリット・デメリットについて、まとめてみました。

特集内容

日本でも普及が進む電子マネー。しかし、クレジットカードを含めたキャッシュレス決済の比率は19%と中国、韓国、アメリカの半分以下だ。まだまだ普及が遅れる日本とは対照的にキャッシュレス決済が100%近くに迫っている国が北欧にあった。その国はスウェーデン。クレジットカードの普及に加えて、スマートフォン向けのアプリを使って決済する「スウィッシュ」が普及している。首都ストックホルムでは青空市場のようなところでも使え、街中のカフェなどでは現金お断りの店も。教会も現金による寄付は1割に過ぎず、カードが使える。キャッシュレス化で現金を狙った強盗などの犯罪が減っているという。こうしたなか紙幣クローナを発行しているスウェーデン中央銀行では新しい電子通貨の発行も検討しているという。出遅れている日本のヒントになるのか?キャッシュレス大国スウェーデンを取材した。

「ワールドビジネスサテライト」番組公式ページより引用)

印象に残った内容をご紹介します。

  • スウェーデンでは、国内のお金のやりとりのうち、電子決済の割合が98%、現金決済は2%
  • 国内銀行1600店舗のうち900店舗は現金を置いていない
  • 銀行が共同で立ち上げた決済アプリ「スウィッシュ(Swish)」が普及、国民の半数が使用している
  • 青空市場での購入、教会への寄付にもスウィッシュやクレジットカードが使用可能
  • 「現金お断り」のお店も多い(現金を扱わないので安全、お金に触れないので衛生的という考え)
  • スウェーデン中央銀行は、電子通貨「イークローナ」の発行を検討している

日本はキャッシュレス決済の比率が19%に留まっているのに対し、スウェーデンは98%にも達していることに驚きました。銀行も半数以上の店舗が、現金を取り扱っていないほど、徹底しています。キャッシュレス決済が進んだ背景には、金融機関の運営コストの削減資金決済の透明化捕捉率の向上があるとのこと。

日本は現金主義が根強いですが、私自身は、日頃からクレジットカードや電子マネーを多用しています。銀行振込を含めると、支出の9割程度がキャッシュレス決済です。現金を使う場面といえば、慶弔時のお金、飲み会時の割り勘、現金オンリーのお店などでしょうか。

そこで、私が考えるキャッシュレス生活のメリット・デメリットをまとめてみました。

キャッシュレス生活のメリット

まずは、キャッシュレス生活のメリットを挙げると
  • クレジットカードや電子マネーを利用することで、ポイントが貯まる
  • ATMで現金を引きおろす「手間」と「時間」を節約することができる
  • 使用履歴が残るので、どこでいくら使ったのか管理しやすい

1回あたりは少額であっても、年間にするとまとまった金額になるので、日々の決済をクレジットカードや電子マネーにすることで、多くのポイントを貯めることができます。特に、決済方法で値段が変わらないのであれば、ポイントが貯まる分、クレジットカードや電子マネーによる支払いがお得だと思います。

また、口座から現金を引きおろす手間が省けるのも嬉しい点です。最近では、ATM手数料もバカになりませんしね。

マネー本によっては、使い過ぎを防ぐため、クレジットカードの不使用を勧めていることがあります。ですが、個人的には、使用履歴が残る分、クレジットカードや電子マネー決済の方が家計管理しやすいと感じています。

キャッシュレス生活のデメリット

反対に、デメリットとして
  • 災害時や回線トラブルで、クレジットカードや電子マネーが使えないことがある
  • 個人店や少額決済の場合、キャッシュレス決済を嫌がられることがある
  • データの流出が怖い
  • ポイントを貯めることが目的になってしまう

東日本大震災の際、地震発生後の停電で、レジが使えなかったため、現金で購入したことがありました。その時、店員さんは、手元のメモ用紙で、売り上げを計算しながら売ってくれたのですが、このような非常時には、現金の力は偉大です。また、ごく稀に、通常時でも回線トラブルで、クレジットカードなどが使えないこともあります。日頃は便利なクレジットカードや電子マネーであっても、電気やネット回線が止まってしまえば、使うことができません。災害時のことも考えると、いくらかの現金を持っておいた方が良いようです。

キャッシュレス決済の場合、加盟店である店舗側が数%の手数料を負担しているため、使用を嫌がられることがあります。本来、ユーザである私たちは、気にする必要はないと思いますが、なんとなく気まずいですよね。

また、以前、データの流出で、クレジットカードを再発行したことがありました。すぐに再発行できれば、不正使用の心配はありませんが、気持ちのいいものではありませんでした。

最後に、ポイントを貯めることが目的化していないか、注意が必要です。カード会社は、ユーザにより多くの金額を使って貰おうと、色々なキャンペーンを出してきます。しかし、特別ポイントが付与されるからといって、不要な買い物をしては節約になりません。

おわりに

国としても、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の開催に向けて、キャッシュレス決済の普及を進めるようです。現状では、クレジットカードや電子マネーが利用できない場所も多いので、政策によって、利用できる場面が増えることを期待しています。

また、今後もキャッシュレス決済を賢く使って行くと同時に、災害などに備えて、少額紙幣や貨幣で現金を手元に置いておこうと感じました。