インデックス投資ナイト2019

2019年7月6日(土)に、東京カルチャーカルチャーで開催された「インデックス投資ナイト2019」に初参加してきました。

インデックス投資ナイトは、インデックス投資家によるインデックス投資家のための祭典。チケットは発売と同時に売り切れてしまう人気イベントです。

私は今回初参加でしたが、インデックス投資ナイト実行委員のkenzさん(インデックス投資日記@川崎)にお声がけいただき、若手ブロガーの一人として登壇させていただきました!

早速ですが、インデックス投資ナイトの参加レポートと感想をまとめておきたいと思います。(なお、柴崎が聞き取れた・理解できた範囲でのメモであることをあらかじめご了承ください。事実誤認等があれば、コメント欄等でご指摘いただければ幸いです)

【記事の目次】
1. イベント概要
2. 第1部「インデックス投資の生みの親 John C. Bogle氏追悼」
3. 第2部 投資ブロガー座談会「若手投資ブロガーさん、集まれ!」
4. 第3部 ゲスト座談会「なぜインデックス投資は広まらないのか?日本のインデックス投資の未来」
5. 投資コミュニティの重要性
6. 参加レポート集

イベント概要

開催日時:2019年7月6日(土)18:00〜20:30
開催場所:渋谷・東京カルチャーカルチャー(東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 4階)
主催:インデックス投資ナイト実行委員会

プログラム

18:00〜18:05 挨拶
18:05〜18:35 第1部「インデックス投資の生みの親 John C. Bogle氏追悼」
18:35〜19:15 第2部 投資ブロガー座談会「若手投資ブロガーさん、集まれ!!」
19:15〜19:30 休憩
19:30〜20:30 第3部 ゲスト座談会「なぜインデックス投資は広まらないのか?日本のインデックス投資の未来」
20:30 フォトセッション

参加者の半数は男性のようでしたが、女性の姿も多く見受けられました。

公式ハッシュタグ「#インデックス投資ナイト」が設定されており、休憩時間などに会場内のスクリーンに参加者の投稿がリアルタイムで映しだされていました。チケットを入手できなかった方も、ネット上で参加されていたようです。

第1部「インデックス投資の生みの親 John C. Bogle氏追悼」

Vanguardの創業者で、インデックスファンドの父と呼ばれるジョン・ボーグル(John C. Bogle)氏が、今年の1月16日にお亡くなりになりました。

第1部は、初の個人投資家向けのインデックスファンドを設立し、普及に務めたボーグル氏の功績を偲んで、個人の資産運用にもたらした変革などを関係者が語り合うパートでした。

登壇者は、次の皆さんです。
・塚本俊太郎氏(バンガード・インベストメンツ・ジャパン 投資戦略部長)
・今井利友氏(金融庁総務企画局 政策課 総合政策室 金融税制調整官)
・田村正之氏(日本経済新聞社 編集委員兼紙面解説委員)
・水瀬ケンイチ氏(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

塚本氏からはボーグル氏の生涯が語られ、企業家としての功績が紹介されました。

ボーグル氏は祖父から受け継いだ遺産を世界恐慌で失ったため、幼少期から働きはじめました。しかし、成績は優秀だったそうです。

プリンストン大学時代には投資信託業界が伸びると確信し、インデックスファンドに関する卒業論文を書き上げます。この卒論がウォルター・L・モーガン氏の目に留まり、ボーグル氏は投資運用会社でのキャリアを歩むことになりました。

ボーグル氏がインデックスファンドを設立した当時、最も高いリターンを求めることこそが、アメリカ的と思われていたため、ボーグル氏の行動に対して批判も多かったようです。

しかし、ボーグル氏は「航路を守ること」を重視し、Vanguardが掲げる価値観に共感する人たちを社員(クルー)として迎え入れながら、インデックスファンドの普及に努めていきました。

Vanguardの理念は、時代が変わっても揺らぐことがなく、何世代も守り継がれていくと確信していたようです。

塚本さんの話を伺い、あらためてボーグル氏の業績に驚くとともに、Vanguardの熱い理念に心を打たれました。

金融庁の今井さんからは、つみたてNISAの制度がボーグル氏の投資哲学の影響を受けているエピソードが紹介されました。

限られた商品(基本的にはインデックスファンド)を対象としている点に、つみたてNISAの特徴があり、世界的に見ても珍しい税制優遇制度になっているそうです。

当初、日本では馴染みが薄かったFTSE Global All CapとCRSP U.S. Total Marketの指数はつみたてNISAの対象外でしたが、ボーグルの投資哲学に影響を受けたつみたてNISAに、この2つの指数が入らないのはおかしいと思い、今井さんがこっそりと追加したそうです笑

当然、上司にはバレたそうですが、最終的には押し切って入れたという裏エピソードが紹介されました。

余談ですが、有志懇親会で、今井さんは次の人事異動でつみたてNISAの広報・普及とは別の部署に異動されるとお話しされていました。つみたてNISAがここまで普及した背景には今井さんたちのご尽力が大きかったと思います。人事異動は公務員の常とはいえ、残念です。

日本経済新聞社の田村さんからは、統計データを元に、インデックスファンドの普及状況が紹介されました。

統計を見ると、日本でもインデックス比率が高いように見えますが、実際は日本銀行などの機関投資家によるETF買いの影響が大きく、機関投資家を除いたインデックス比率は18%に留まっています。まだ伸び代はありそうですね。

投信ブロガーの水瀬ケンイチさんからは、2016年にVanguard本社を訪ねた際のエピソードが語られました。

水瀬さんのバンガード訪問記は、下記のブログ記事が詳しいです。

【外部リンク】米国バンガード訪問レポート(その1)バンガードの低コストなインデックスファンドはどのような環境で生み出されているのか|梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

プレゼンの中で、ボーグル氏の名言も紹介されていましたが、どれも投資家の心に刺さるものばかり。特に印象に残ったのは、次の名言です。

健全な長期投資にとって、直感こそが敵であり、理性こそが友である。
John C. Bogle 

いつかくる暴落時でも、惑わされずしっかりと航路を守っていきたいものです。

第2部 投資ブロガー座談会「若手投資ブロガーさん、集まれ!」

私が登壇させていただいたのが第2部。若手投資ブロガー4人による座談会です。

登壇したのは、
・シオイさん(お気楽インデックス投資ジャーニー
・青井ノボルさん(インデックス投資で長期縦走へ
・柴崎シュンスケ(インデックス投資で長期航海)
・ザリガニさん(ザリガニの米国株と資産運用の日記

司会は、しんようFPオフィスのカン・チュンドさん。カンさんの巧みな司会のおかげで、落ち着いて話すことができました。

今回登壇した4人は、たまたま全員が既婚者。座談会では、妻とお金についてどのように情報共有しているか、家族は投資をしているか、といった話題で盛り上がりました。

シオイさん、青井さん、ザリガニさんはマネーアプリで情報共有をされていて驚きました。皆さん、アプリをうまく使って、資産を見える化しているそうです。

最近、エンディングノートの作成を考えているのですが、まずはマネーアプリで自分の資産状況を妻に伝えておくのも良いなと感じました。

最後に、それぞれが同世代に向けてメッセージを語ったところで、座談会は終了。

私からは、

・一度、自分のこととして、お金について考えて欲しい
・他人を参考にしても真似しない。お金の使い方は人それぞれ

といった趣旨でメッセージを語らせていただきました。

短い時間ではありましたが、私たち4人の経験が、少しでも会場の皆さんのお役に立ったのであれば嬉しいです。

第3部 ゲスト座談会「なぜインデックス投資は広まらないのか?日本のインデックス投資の未来」

第3部は、iDeCo、つみたてNISAと長期投資を後押しする税制優遇制度が充実してきたにも関わらず、まだまだインデックス投資が普及していない現状を踏まえ、なぜインデックス投資はマイナーなままなのかを議論するパートでした。

登壇者は、次の皆さん。
・山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
・柴山和久氏(ウェルスナビ代表取締役)
・虫とり小僧氏(いつか子供に伝えたいお金の話

司会はマネーの知恵(仮)を運営されている投資ブロガー・ASKさんでした。

興味深い内容で、しっかりと議論を聞きたかったのですが、第2部の開放感からきちんと内容を追えていません……。内容は他の参加者の方のレポートをご覧ください。

投資コミュニティの重要性

第2部の座談会、懇親会でお話しさせていただいた皆さんが、普段、身近な人と投資について語ることが難しいと仰っていました。

ですが、このインデックス投資ナイトは、全国のインデックス投資家が集まる一大祭典。自然と、持っているファンドのこと、最近の信託報酬の低コスト化など、インデックス投資関連の話題で盛り上がります。

孤独な投資を続けていくためには、インデックス投資ナイトのように、投資について自由に語ることができるコミュニティが必要なのではないでしょうか。一人で悩んでいても辛いだけですが、同じ投資家と語らい合うことで、何か解決策が見つかるかもしれません。

これからもインデックス投資ナイトが、全国のインデックス投資家達が集うコミュニティとして盛り上がっていくことを期待しています。

最後になりましたが、お仕事等でお忙しい中、ボランティアで運営を担当してくださった実行委委員会の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

早速、ブロガーの皆さんがレポートを上げています。是非、併せてご覧ください。(HNのアルファベット順。順次更新予定)