インデックス投資で長期航海

低コストインデックスファンドを活用し、国内/先進国/新興国の株式に分散投資を実践中。ブログで、投資および資産状況を公開しています。

まだお正月気分が抜けませんが、明日の大発会から2017年の相場が始まります。
リスク許容度を再確認するために、わたしのインデックスで公開されている資産配分ツールでポートフォリオの分析を行いました。

運用資産(コア部分)のアセットアロケーション

資産配分ツールに入力したアセットアロケーションは、直近のデータ(2016年12月末)です。

国内債券 43.0%
国内株式 5.2%
先進国株式 41.1%
新興国株式 10.7%


平均リターンとリスク

過去20年実績データ(1996年12月-2016年11月、円ベース)でみると、次のような結果になりました。
平均リターンとリスク
(「わたしのインデックス」の資産配分ツールより転載)

平均リターン: 5.1%
リスク: 11.0%
シャープレシオ: 0.47

大暴落時のポートフォリオ

「資産配分ツール」では、次の4期間におけるポートフォリオの状況を調べることができます。
  • アジア通貨危機(1997年7月-1998年10月)
  • ITバブル崩壊、テロ(2000年3月-2003年3月)
  • 世界金融危機(2007年7月-2009年2月)
  • リーマン・ショック(2008年8月-2009年2月)
最大の下落率だった世界金融危機時で調べた時、ポートフォリオの状況は、次のようになりました。
大暴落時のポートフォリオ
(「わたしのインデックス」の資産配分ツールより転載)

世界金融危機並みの大暴落が起きた場合、38.4%の評価損になるようです。

一般に、年率リターンのバラツキが、平均リターンを中心とする正規分布に従うと仮定した時
  • 平均リターン ± 1標準偏差(= リスク)の間に収まる確率: 68.3%
  • 平均リターン ± 2標準偏差の間に収まる確率: 95.4%
  • 平均リターン ± 3標準偏差の間に収まる確率: 99.7%
といった確率になることが知られています。

私のポートフォリオの場合
  • 平均リターン ± 1標準偏差: -5.9%〜16.1%
  • 平均リターン ± 2標準偏差: -16.9%〜27.1%
  • 平均リターン ± 3標準偏差: -27.9%〜38.1%
ぐらいの変動の間に、それぞれの確率で、年率リターンが収まる計算になります。

ざっくりまとめると
  • 大暴落が起きた時、1年間で約30%の評価損を抱えることになる
  • 世界金融危機のように株価低迷が長引けば、約40%の評価損を抱えることになる

このことを念頭に置きながら、2017年もインデックス投資を続けていきます

下記の図書は、暴落時でも積立投資の継続が、いかに重要かということを教えてくれます。


初日の出
あけましておめでとうございます。

昨年は、本ブログを開始した年でした。株式市場を振り返ってみると、年初のチャイナショックに始まり、Brexitショック、トランプ・ショックと、株価の暴落と上昇を繰り返した年でした。

2017年がどのような相場になるのかは分かりませんが、今年も「低コストのインデックスファンドを活用し、国内外の幅広い資産に分散投資することで、市場に残り続ける」という姿勢で、積立投資を続けていきたいと思います。

2017年も本ブログをよろしくお願い申し上げます。

2017年1月から、個人型確定拠出年金(iDeCo)加入対象者の範囲が拡大されます。

この拡大によって、私も加入できるようになるため、経済評論家・山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』(日本実業出版社, 2016.6)を読みました。

概要

確定拠出年金の教科書 / 山崎元.
東京 : 日本実業出版社, 2016.6.  232, 3p : 19cm.

著者の山崎元さんは、経済評論家として、数多くの著書を出されている方です。

本書は、「まえがき」に

与えられた条件の下で、加入者個人にとって「最も得なのは、何か?」と問うことによって、確定拠出年金に関連する全ての意思決定がシンプルに決められることを、本書ではお伝えしたい。

(「まえがき」より引用)

とあるように、個人型と企業型の確定拠出年金について、制度のメリット、始め方、合理的な活用法などを、幅広くまとめた教科書になっています。

本書の目次は、次のとおりです。

  • 第1章 確定拠出年金で、何がどれほど得になるのか
  • 第2章 なぜ今、確定拠出年金が話題なのか : 政府の思惑、企業の本音
  • 第3章 確定拠出年金の始め方
  • 第4章 確定拠出年金を「合理的」に使いこなそう
  • 第5章 確定拠出年金の諸手続について
  • 第6章 変化に対応する

なお、山崎元さんが想定する本書の利用法は

  1. 普通の読者: 第5章を飛ばして、第1章から第6章までを通読
  2. 急ぎ気味の読者: 第3章 → 第4章 → 第6章
  3. 結論を急ぐ読者: 第4章

とのことです。

確定拠出年金のメリット

第1章では、確定拠出年金のメリットについて説明が行われています。

まず税制面での3つのメリットとして、

  1. 掛け金が全額「非課税」になり、所得税や住民税が減る
  2. 運用中の利益にかかる税金も「非課税」になる
  3. 老後に受け取る時も、税金の控除がある
    (18-23ページより)
が挙げられていました。

なお、刷によっては、一部修正が間に合わなかった箇所があるようです。詳細は、山崎元さんの公式ブログの記事をご参照ください。

【告知】「確定拠出年金の教科書」一部修正します | 評論家・山崎元の王様の耳はロバの耳!

運用資産の一部を、確定拠出年金制度に切り替えることで、所得税や住民税の減税を図ることができます。加えて、運用中の利益にかかる税金が非課税になることも、大きなメリットです。また、投資を始めたことがない人にとっても、第1のメリットである「掛け金の全額非課税」は、魅力的なのではないでしょうか。

更に、第1章では、税制面以外のメリットについても、個人と企業の両側面から詳細な説明が行われています。

確定拠出年金の最適利用法 : 運用商品選択の実践五原則

山崎さんが「本書の目玉となるパート」としている第4章では、確定拠出年金で、運用商品を決めるための実践五原則が解説されています。
  1. 資産の大まかな分類(アセットクラス)毎に1商品、シンプルなものを選ぶ
  2. 同じアセットクラスならコストの安い商品を選ぶ
  3. 手数料の安い、国内外株式のインデックス・ファンドで運用する
  4. 特に、外国株式のインデックス・ファンドの手数料に注目する
  5. 自社株に投資する商品と、運用管理手数料の高い商品を避ける

(95ページより引用)

他の著作でも紹介されていますが、「国内株式:外国株式 = 5 : 5」のアセットアロケーションで、手数料の安い外国株式のインデックス・ファンドを確定拠出年金に優先的に割り当てていく、という方法が紹介されています。

山崎さんの説明は、非常に合理的で、納得させられる部分が多いのですが、iDeCoの運用資産は、「年金支給年齢まで引き出すことができない」などの制約があるため、私の場合、個人の運用資産と完全に合算はせずに、別物として運用したいと考えています。(iDeCoのアセットアロケーションについては、現在検討中)

ざっくりとした合算で、"個人の運用資産"と"iDeCoの運用資産"を管理できればいいかな」ぐらいの感覚です。

ただ、上記の五原則は商品選択の際の指針になる原則だと思うので、今後も参考にしていきます。

確定拠出年金の諸手続について

第5章では、運用内容の変更、受け取り方、移管、脱退などの諸手続きについて、詳細に説明がなされています。ただ、山崎さんご本人が「まえがき」で仰っているように、多くの人にとって、年金の受け取りは遠い将来のことですし、移管なども頻繁に行うものではないため、今一ピンとこない部分が多い章でもありました。

確定拠出年金の紹介記事では、こうした諸手続について解説されることは少ないため、第5章の内容は、必要に応じて、参照すれば良いのではないかと思います。

まとめ

商品選びの考え方など、従来の"山崎節"が踏襲されています。その上で、広範囲に渡り、個人型と企業型の確定拠出年金について解説した本書は、まさに「教科書」と言える一冊です。今後も適宜、場面に応じて読み返したいと思います。



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