インデックス投資で長期航海

インデックス投資を中心とした投資ブログ。30代の会社員が資産形成、お金、教育について語ります。

ニュース
アウターガイさんの速報で、<購入・換金手数料なし>シリーズから「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」と「ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)」が発売されることを知りました。

【外部リンク】ニッセイAMが<購入・換金手数料なし>シリーズに新興国株式と6資産均等型の2本を追加|バリュートラスト

2017年9月27日現在、ニッセイアセットマネジメント株式会社のサイトには、プレスリリースがありません。下記の情報は、EDINETで公開されている情報です。

ニッセイ新興国株式インデックスファンド(設定日2017年10月13日)

ニッセイ新興国株式インデックスファンド」の信託報酬率は、下記のとおりです。
ニッセイ新興国株式インデックスファンド
※ 「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を採用。上記の信託報酬率は、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。

ニッセイ新興国株式インデックスファンドの信託報酬率は、「0.339%」。これまで最も低かった「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の信託報酬率を0.001%下回っています。内訳をみてみると、委託会社の取り分を0.001%下げていることがわかります。

また、ニッセイ新興国株式インデックスファンドは、eMAXIS Slimと同様に、信託財産留保額がありません

ここ数ヶ月の間で、新興国株式を対象としたインデックスファンドで、信託報酬の値下げ競争が繰り広げられています。先進国株式に比べると、割高だった新興国株式の信託報酬率が、0.3%代にまで下がってきたのは、うれしいですね。

ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)(設定日2017年10月13日)

国内株式、国内債券、J-REIT、外国株式、外国債券、先進国リートの6資産に対して、均等に投資するバランスファンドです。信託報酬率は、次のとおり。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)
これまで、<購入・換金手数料なし>シリーズには、4資産均等型(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)のバランスファンドがありました。今回、国内外のREITを加えたバランスファンドが追加された形です。

「Coming soon!」がようやく実現

<購入・換金手数料なし>シリーズの商品一覧に、"Coming soon"の文字があったため、長い間、新しいファンドの誕生を待っていました。

だいぶ待たされた感じはありますが、新興国株式を対象としたインデックスファンドの追加が、個人的にはうれしいです。1回目の運用報告書が出るまで、純資産総額の伸びなどをチェックしていきたいと思います。

生涯投資家
『生涯投資家』(村上世彰著)を読みました。この本を読んで、村上世彰(むらかみ・よしあき)さんに対する印象が変わりました

概要

生涯投資家 / 村上世彰.
東京 : 文藝春秋, 2017.6. 276p : 20cm.

かつて、「もの言う株主」として、世間の注目を集めた「村上ファンド」。本書は、ファンドの創設者・村上世彰さんが書いた本です。

目次は、次のとおり。
  • はじめに なぜ私は投資家になったか
  • 第1章 何のための上場か
  • 第2章 投資家と経営者とコーポレート・ガバナンス
  • 第3章 東京スタイルでプロキシーファイトに挑む
  • 第4章 ニッポン放送とフジテレビ
  • 第5章 阪神鉄道大再編計画
  • 第6章 IT企業への投資 ベンチャーの経営者たち
  • 第7章 日本の問題点 投資家の視点から
  • 第8章 日本への提言
  • 第9章 失意からの十年
  • おわりに

本書は、大きく分けると、2つの内容から構成されています。

前半部分は、投資家人生を振り返った部分です。父親の影響を受けて、投資家としての人生を歩みはじめた幼少期の話、後に逮捕されるきっかけにもなったニッポン放送の株式をめぐる騒動などが、赤裸々に語られています。

続く後半部分では、日本経済が抱える問題点の指摘と提案が述べられています。

本書のキーワード = コーポレート・ガバナンス

村上さんの主張を端的にまとめた文章が、下記の一節でしょう。

「コーポレート・ガバナンスと、その浸透による資金循環の促進」こそが経済成長を促す策だ、と。私が官僚の頃から言い続けてきたことであり、ファンドマネージャー時代も、純粋な投資家となった今も、この信念は変わらない。
(241ページから引用)

上記の文章にも出てきますが、本書では「コーポレート・ガバナンス」というキーワードが、何度も使われています。

コーポレート・ガバナンスとは、

投資先の企業で健全な経営が行なわれているか、企業価値を上げる=株主価値の最大化を目指す経営がなされているか、株主が企業を監視・監督するための制度
(31ページから引用)

のことです。

本書のなかで、「コーポレート・ガバナンスこそが、自身の投資哲学の根幹をなす概念であり、これからの日本経済に欠かすことができない制度である」と、村上さんは繰り返し主張されています。

非営利団体のガバナンス不足と資金循環

個人的に共感した部分が、「日本では、NPOやNGOといった非営利団体の活動でもガバナンスが効いていないため、十分な活動資金が流れていない」との主張です。

私は、教育という非営利的な側面が強い分野で働いていることもあり、勉強になる指摘が多くありました。

ここ数年の間で、教育の領域でもファンドレイザーと呼ばれる職種に注目が集まるようになりました。しかし、寄付金集めの前提となる、活動内容の広報や寄付者への情報開示は進んでおらず、改善が必要な状況です。

村上さんが主張されているように、非営利団体でもガバナンスが徹底されることで、資金の循環が生まれることを願っています。

村上世彰さんに対する印象が変化

かつて、村上ファンドが世間の耳目を集めていたころ、私は大学生でした。

連日の報道を見て、正直なところ、村上さんのことは、あまり良く思っていませんでした。「よくわからないけれど、マネーゲームで悪いことをしたのだろう」ぐらいの認識でした。

『生涯投資家』のなかで、村上さん自身が反省されていますが、畳み掛けるような話ぶりや強い語調も悪印象の一因だったと思います。

しかし、本書を読んだことで、村上世彰さんに対する印象が変化しました。日本ではまだ認知されていなかった1990年代から一貫して、コーポレート・ガバナンスの充実を主張されてきたことは驚きです。

2015年に、コーポレートガバナンス・コードが策定されるなど、上場企業と投資家の関係が変わりつつあります。今こそ、先駆者の意見として、村上さんの主張から学ぶべきことは多いのかもしれません。

生涯投資家
村上 世彰
文藝春秋
2017-06-21



参考

相互リンクさせていただいているゆ〜ていさんが、本書をレビューされています。同年代の方のレビューで参考になりました。

【外部リンク】【書評】生涯投資家|81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える

世界投資者週間
投資者教育、金融リテラシーに関するグローバルなキャンペーン活動として、世界投資者週間(WIW:World Investor Week)が、2017年10月2日から10月8日までの期間で実施されます。

本キャンペーンは、世界各国の証券監督当局・証券取引所などから構成される証券監督者国際機構(IOSCO)が実施するものです。日本からは金融庁が参加、日本証券業協会が協力しています。

【外部リンク】What is World Investor Week? | IOSCO

特設ページに掲げられていたキーメッセージが素晴らしかったため、皆さんにもご紹介したいと思います。

賢い投資家になるための9つのポイント

日本語訳された世界投資者週間のキーメッセージは、下記のとおり。
賢い投資家は、
  • 投資専門家(業者、外務員等)がライセンスを受けていることを確かめる
  • 投資を行う前に商品についてリサーチする
  • 投資の選択に際して手数料の影響を検証する
  • 全ての投資にはリスクがあることを理解する
  • "すぐ儲かる"、"損しない"スキームは避ける
  • 複利の効果を認識する
  • 分散の重要性を認識する
  • 将来の必要性・目標に沿って計画し、投資する
  • 長期、積立、分散投資の利点を認識する

(「平成29年度「投資の日」特設サイト|日本証券業協会」から引用)


シンプルな9つのメッセージに、賢い投資家になるためのポイントがまとめられています。個人投資家であれば、ぜひ読んで欲しいメッセージです。

次に、個人的に感じたことを書いておきます。

目標に向けて、投資を継続することが大切

一番重要なのは、「将来の必要性・目標に沿って計画し、投資する」というメッセージだと思います。

人によって、家族構成や経済状況は異なります。また、「将来、どのような生活を送りたいのか」といった人生の目標も人それぞれでしょう。

だからこそ、現在の状況を見定め、自分自身で投資の目標を決める必要があります

投資を始めると、具体的な商品の選択・購入に目がいきがちですが、それよりも「将来の目標に向けて、投資を継続することが重要である」と改めて思いました。

着実な資産形成の方法を選ぶことも重要

残り8つのメッセージは、着実な資産形成方法を選ぶためのポイントです

ゴールに向けて歩きはじめると、目の前には、たくさんのルートが存在しています。一見、近道のように見えても、その先には、思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれません。途中で道に迷ったり、怪我をしないためには、着実なルート選びが重要です。

しっかりとした資産形成の方法を選ぶために、「投資を行う前に商品についてリサーチする」「"すぐ儲かる"、"損しない"スキームは避ける」といったポイントは、よく覚えておきたいと思います。

まとめ

賢い投資家になるための9つのポイントとして、世界投資者週間のキーメッセージをご紹介しました。

今後、つみたてNISAやiDeCoで、投資を始めてみようと考えている初心者の方は多いかもしれません。そんな初心者の方にも知っておいて欲しいポイントです。

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