三菱UFJ国際投信株式会社が、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」(信託報酬年率0.34% 税抜)の募集・設定のプレスリリースを公開しました。
【外部リンク】『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について | 三菱UFJ国際投信
今回、新規設定されるファンドの概要は、次のとおり。
しかし、今回、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の登場により、新興国株式クラスの信託報酬最安値は、0.340%になります。他の株式クラスに比べると、低コスト化が遅れていた新興国株式クラスにおいて、価格破壊が起きたことになります。
※ 「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と「eMAXIS 新興国株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を採用。上記の信託報酬率は、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。
新興国株式クラス最安値ファンドが、これまでの「たわらノーロード 新興国株式」から「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」に変わっています。
また、新興国株式クラスでは、「信託財産留保額あり」のファンドが多いなか、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、信託財産留保額を設定していません。
「eMAXIS」と「eMAXIS Slim」は、同じマザーファンドですが、ベビーファンドによって、信託財産留保額の扱いが異なるようです。
今後、「eMAXIS」も信託財産留保額を廃止するのでしょうか?注目したいと思います。
投資信託にかかるコストは、確実にリターンを押し下げる要因になるため、低コストなインデックスファンドの購入が望ましいですが、ファンドの乗り換えはしません。
理由は次の2点。
「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」とマザーファンドを共有するため、新規ファンドとはいえ、「ベンチマークとの乖離」などの問題はなさそうです。ただ、資金の流出入については、どうなるか分かりません。しばらく様子をみたいと思います。
個人的な好みですが、他の株式クラスでも「配当込みインデックス」に連動するファンドを購入してきました。「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」と同様に「配当除くインデックス」に連動するファンドだと思われます。そのため、ベンチマークとの乖離や資金の流出入に問題がなくても、個人的には乗り換えることはなさそう・・・
新興国株式クラスにも押し寄せてきた低コストの流れに対して、他社がどのような反応を見せるのか、今後の動向に注目したいと思います。
【参考】新興国株式クラスの積み立てを「たわらノーロード 新興国株式」に変更します。
【外部リンク】『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について | 三菱UFJ国際投信
今回、新規設定されるファンドの概要は、次のとおり。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス従来、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにした新興国株式インデックスファンドの信託報酬は、低コストなものでも0.495%〜0.600%(年率・税抜)でした。
- 購入時手数料: なし
- 信託財産留保額: なし
- 信託報酬: 0.34%(税抜・年率)
- 販売会社: 楽天証券、マネックス証券、SBI証券、カブドットコム証券
しかし、今回、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の登場により、新興国株式クラスの信託報酬最安値は、0.340%になります。他の株式クラスに比べると、低コスト化が遅れていた新興国株式クラスにおいて、価格破壊が起きたことになります。
類似ファンドとの比較
今回、新規設定された「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と類似ファンドを比較したものが、次の表です。信託報酬率(年率・税抜) | 信託財産留保額 | ||||
委託会社 | 販売会社 | 受託会社 | 合計 | ||
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.1600% | 0.1600% | 0.0200% | 0.3400% | なし |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 0.5400% | 0.0600% | 0.6000% | 0.3000% | |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.2275% | 0.2275% | 0.0400% | 0.4950% | 0.3000% |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.2800% | 0.2800% | 0.0400% | 0.6000% | 0.3000% |
※ 「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と「eMAXIS 新興国株式インデックス」は、"受益者還元型"信託報酬率を採用。上記の信託報酬率は、500億円未満の部分に適用されるものを使用しています。
新興国株式クラス最安値ファンドが、これまでの「たわらノーロード 新興国株式」から「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」に変わっています。
また、新興国株式クラスでは、「信託財産留保額あり」のファンドが多いなか、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、信託財産留保額を設定していません。
「eMAXIS」と「eMAXIS Slim」は、同じマザーファンドですが、ベビーファンドによって、信託財産留保額の扱いが異なるようです。
今後、「eMAXIS」も信託財産留保額を廃止するのでしょうか?注目したいと思います。
新興国株式クラス最安値ファンドが変更、ファンドは乗り換える?
「eMAXIS Slim 新興国インデックス」の登場によって、新興国株式クラスでも低コスト化が進み、最安値ファンドが変更になりました。投資信託にかかるコストは、確実にリターンを押し下げる要因になるため、低コストなインデックスファンドの購入が望ましいですが、ファンドの乗り換えはしません。
理由は次の2点。
- 「ベンチマークとの乖離がないか」「資金の流出入はどうか」などの見極めが必要だから
- 「配当込みインデックス」の方が好みだから
「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」とマザーファンドを共有するため、新規ファンドとはいえ、「ベンチマークとの乖離」などの問題はなさそうです。ただ、資金の流出入については、どうなるか分かりません。しばらく様子をみたいと思います。
個人的な好みですが、他の株式クラスでも「配当込みインデックス」に連動するファンドを購入してきました。「eMAXIS Slim」は、「eMAXIS」と同様に「配当除くインデックス」に連動するファンドだと思われます。そのため、ベンチマークとの乖離や資金の流出入に問題がなくても、個人的には乗り換えることはなさそう・・・
他社ファンドの動向に期待
「eMAXIS Slim 新興国インデックス」の登場は、他社のファンドにどのような影響を与えるのでしょうか。新興国株式クラスにも押し寄せてきた低コストの流れに対して、他社がどのような反応を見せるのか、今後の動向に注目したいと思います。
【参考】新興国株式クラスの積み立てを「たわらノーロード 新興国株式」に変更します。