インデックス投資で長期航海

インデックス投資で、国内/先進国/新興国の株式に分散投資を実践中。ブログで、投資と資産状況を公開しています。

ニッセイアセットマネジメントから「ベンチマークと運用実績の乖離について」と題する臨時レポートが出されました。

臨時レポートが出されたきっかけは?

事の発端は、先日のアメリカ大統領選挙でした。

選挙結果が判明した11月9日の東京市場には、大きな混乱(いわゆるトランプショック)が発生したものの、翌日には為替、株式市場ともに大きく値を戻す展開となりました。

しかしながら、11月10日のニッセイ外国株式インデックスの基準価額の騰落率を見ると、同じアセットクラスのたわらノーロード先進国株式外国株式インデックスeに比べて、低い上昇にとどまったため、ブログやtwitter上で、何かあったのではないかと話題になっていました。

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ベンチマークとの乖離の理由

今回の臨時レポートによれば、ベンチマークであるMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)と運用実績の乖離が起きた原因は、

当ファンドでは大きな資金流入にあたっては、ファンドに与える影響を抑制すべく、前営業日に必要な取引を行うことで乖離を抑制しています。(中略)11月10日マザーファンドに大きな資金流入が見込まれたため、これまでと同様、ベンチマークとの連動率を高めるべく、必要な為替取引を9日にTTMに合わせて実施しました。しかしながら、米国大統領選挙の開票につれ、大きく円高が進行したことで、TTMが日中に変更されたため、結果としてベンチマークと運用実績の乖離が発生することとなりました。
(2016年11月15日更新臨時レポートより引用)

とのことです。

他にもブログやtwitter上では、ニッセイ外国株式インデックスファンドのマザーファンド規模の小ささを指摘する意見も見受けられます。

ニッセイアセットマネジメントへの期待

今回のように、市場が乱高下する際、ベンチマークと運用実績が乖離することは、もちろん望ましいことではありませんが、短期間の比較では、ファンドを乗り換えるかどうかについての判断はできません。もう少し長い間、動きを注視してみたいと考えています。今後は、より安定した運用が行われることを望みます。

また、ブログなどでの騒ぎがどれくらい影響があったのかはわかりませんが、受益者の不安に対応するかのように、臨時レポートで公式発表を行ったニッセイアセットマネジメントの姿勢は、評価したいと思いました。今後も積極的な情報発信を期待しています。

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昨日(11/9)に11月分の定期積立として、以下の3本を購入しました。(「国内債券」とみなしている普通預金は、後日別途、積立を行います)

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 野村インデックスファンド・新興国株式

「国内株式」と「先進国株式」は、信託報酬の引き下げが発表された<購入・換金手数料なし>シリーズのインデックスファンドを購入しています。

関連記事:<購入・換金手数料なし>シリーズ7商品の信託報酬が引下げ!!

さて、皆様ご存知のとおり、大方の予想を裏切って、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選に勝利しました。トランプ氏の勝利をきっかけに、市場は混乱し、「トランプショック」の様相を呈しました。

11月9日の日経平均の終値は前日比919円(-5.4%)安の1万6251円に、円相場は一時101円代前半の高値をつけました。しかしながら、一夜明けた本日の日経平均は、大幅反発し、午前終値で、前日比927円(5.7%)高の1万7178円にまで回復しています。ひとまずトランプショックから落ち着きを取り戻したようですが、マーケットの予想なんて当てにならないものですね・・・

イギリスのEU離脱の時もそうでしたが、マーケットの予測は困難で、最大瞬間風速的に株価が急落(または急騰)することがあります。だからこそ、リスク許容度をしっかりを見極め、コツコツと積立投資を継続しつつ、相場の急落時にはスポット投資を行っていきたいと思います。

先週に引き続き、投資マンガ『インベスターZ』で、本多静六の『私の財産告白』が取り上げられていました。

【参考】今週の『インベスターZ』で、本多静六の『私の財産告白』が紹介

私の財産告白 / 本多静六.
東京 : 実業之日本社, 2005.7. 213p : 19cm.


私の財産告白
本多 静六
実業之日本社
2005-07-10


今回のエピソードで、キーワードのひとつになっていた本多式「四分の一貯金法」をご紹介したいと思います。

本多式「四分の一貯金法」とは?

本多静六は、明治から昭和にかけて活躍した林学者で、日比谷公園などの設計・改良に携わり、「公園の父」として知られています。林学や造園学分野での活躍に加え、倹約で貯めたお金を投資し、莫大な資産を築いた投資家としても著名な人物です。

そんな本多静六が実践した貯金法が、「四分の一貯金法」でした。

貯金法の考え方を方程式にすると

貯金 = 通常収入 × 1/4 + 臨時収入 × 1/1

通常収入: 給料などの月々の決まった収入、利子
臨時収入: 著作収入、賞与、旅費残額などの臨時的な収入

つまり、「給料などの通常収入は四分の一を天引きで貯金し、賞与などの臨時収入は全額貯金する」という貯金法です。

元々、本多静六は、幼少期から貧乏生活を送っていました。ある時、「生活の独立」「精神の独立」を得るため、貧乏生活から抜け出そうと決意します。

貧乏を征服するには、まず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならぬと考えた。貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に勤勉貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた。
(22-23ページより引用)

ただでさえ、生活にゆとりがない中で、通常収入の四分の一を天引き貯金するのですから、最初のうちは大変な苦労だったようです。

しかし、次第に、貯金の利子や配当といった収入が増え、40歳の頃には、大学から貰う給料よりも多い副収入を得ていました

ブレンターノ先生の教え

本多静六が、勤勉貯蓄に励んだ背景には、ドイツ留学時代の恩師ブレンターノ(Lujo Brentano, 1844-1931)の教えがありました。

ブレンターノ先生から言われた言葉として、本多は次の言葉を紹介しています。

財産を作ることの根幹は、やはり勤勉貯蓄だ。これなしには、どんなに小さくとも、財産と名のつくほどのものはこしらえられない。さて、その貯金がある程度の額に達したら、他の有利な事業に投資するがよい。(中略)現にドイツの富豪貴族の多くは、決して勤勉貯蓄ばかりでその富を得たものではない。こうした投資法によって国家社会の発展の大勢を利用したものである
(29-30ページより引用)

本多は、ブレンターノ先生からの助言に従い、「四分の一貯金法」で貯めたお金を、鉄道株や山林などに投資しました。その結果、莫大な資産を築くことができたのです。

「仕組みづくり」と「本業による収入」が重要

本多静六が実践した「四分の一貯金法」は、資産を築くために必要な「雪だるまの芯」を作る方法です。「雪だるまの芯」を作るための仕組みづくりは大変かもしれませんが、仕組みさえできてしまえば、後はゆっくりと資産を大きくしていくことができます。そのため、最初のうちに、しっかりとした仕組みを作っておくことが重要です。

また、もうひとつ重要なことは、「四分の一貯金法」の実践には、本業による収入が欠かせない、ということ。はじめから大きな資産を持っていない限り、月々の通常収入は貴重な収入源です。まずは、本業からの収入で、ある程度の資産を貯めていき、次第に配当などの副収入の割合を高めていくことが重要です。

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